なぜ「三方よし」にこだわるのか?
2023. 08. 28
代表取締役社長の相川です。
当社WEBサイトにご訪問また当社の事業内容にご興味を持っていただきありがとうございます。
当社の社名にある「トリプルウィン」とは近江商人が大切にしてきた商売のあるべき姿である「三方よし」から命名致しました。売り手よし、買い手よし、社会よしだからこそ黒子である我々も貢献できてよし、という考え方を常に忘れてはならない、という考えの元で社名にも刻み、全従業員がその名に恥じぬよう顧客の課題解決に向き合う。というのが弊社の社是でもあります。
ロゴマークは「mogno6」でおなじみのアーティストの内田洋一朗さんに無理をお願いしつくっていただきました。
弊社の理念、ビジョンなどをしつこくご説明しご共感いただけたことでこの「三方よし」マークも含めて最高にCOOLなロゴマークを創っていただき本当に感謝しております。
私自身がこの考えに至った原体験は社会に出てからこれまでの勤務先、出会ったお客様との実体験、実話に基づくものであり、生活者が渇望している製品、課題を解決できるサービスこそ人から人へと語り継がれ、また広告を実施すべき価値も含めてその相性も良いと信じ、これまで広告ビジネスを通じて仕事人としての自己研鑽に邁進してきました。
時代は大きく変わった事をマーケティング従事者は理解すべき。
しかしながら昭和から平成、そして令和へと時代は流れ、IT・テクノロジーの発展やSNSの台頭によって既存メディアと生活者の接触時間は減り、自ずから発信する広告自身の価値も次第に薄れ、生活者はSNSの利用時間が圧倒的に増え、何事にも信用に値する第三者の意見やレビューを頻繁に参照するのが当たり前の世の中になった事で、日常生活における情報の取得経路はもとより生き方も含めた価値観や意識にこれまでとは異なり大幅な変化が生じた、と理解しております。これまで隠蔽されたり、埋もれていた生活者の声は世の中に瞬く間に届くようになり、企業活動はもはや誤魔化しが効かない時代へと変貌を遂げたのです。
洪水の如くたくさんの情報が溢れる毎日で、自分自身にとって必要な物だけを取捨選択するのがもはや当たり前となったこの時代。日々激変していく環境の中で圧倒的な主役は過去日本をリードしてきた企業側に主導権はなく、まさに「生活者」が主役なのです。もはや私達は限られた時間の中で不要な情報処理に費やす時間はなく、選別する為の審美眼を磨くこと、まさに数多ある情報の中から生き残る為の大切な知恵をコロナ禍で養いました。我々を欺き、騙して一儲けしようとしている粗悪なサービスや製品にも敏感になり、今は良いものを選ぶ力、見極める力を備えた方も日に日に増しているのが現在なのです。
時代は変わったのに生活者の価値観が変わった事に気づかない、もしくは気付かぬフリをしている企業のマーケティング担当者、そしてメディア企業や広告代理店の担当者だけが変わりたくない、または何故か変われないケースを散見します。ただただモノやサービスを売りたいだけの広告主、ただただ広告枠を売りたいだけのメディアと広告代理店。本当にそれで誰が幸せになるのか?私には甚だ疑問です。
我々の「決意」について
この業界を志した私の初心は「広告業界での確かな学びを生かして生活者の役に立つ」という事です。私自身も一人の生活者であり、いい加減な製品やサービスが溢れ、本来であればよいものを広くに知らしめる為に使われるべき「広告」がその誘導に悪用されている。このような現状に何とか一矢報えないか?というのが現在のチーム。私以外はまったくテレビ世代ではない、Under30がメインの組織において単に新しさやテクノロジーの利活用だけを追求するのではなく、もっとよい製品を生活者のために創っていきたい、知ってほしいと願う考え方、すなわち過去から言い伝えられてきた「三方よし」という戦略、考え方はチーム全員の誰もが異論なく共感できた話でした。
これから令和の時代において「三方よし」で世の中を良くしていこうという企業を一社でも応援、増やしていく為に「三方よし便り」を不定期にて私個人が連載、紹介していきます。お取引がない企業様にも気づきをもっていただく為にこれらの活動を通じて社会に貢献していきたい所存です。一人の人間として、誰かの役に立ちたいというgiveの精神を常に持ち続け、生活者の役に立つ製品、サービスに挑戦する企業だけを応援し共にスクラムを組み続けて、どこかの誰かを幸せな気持ちにする。このようなささやかな喜びが我々の原動力であるという事をいつまでも忘れる事なく、日々を大切に歩みたいと思っております。